140SS(ギルティ編)

貴方はロボクロで『制限時間はあと一分』をお題にして140文字SSを書いてください。

「ほら、あと一分きったよ?」なーんて、憎たらしく駄目博士が笑う。だいたい、キスしてくれなきゃ自爆させるとか、あり得んだろ!?恋人として扱ってるのは奴の方なのに、この仕打ちは何なのだ。恋人だと思うならもっと大切にせんか!
「じゅう、きゅう、はち…」
「ダァー!ショウノナイ奴ダナッ!」

貴方はクロロボで『同属嫌悪』をお題にして140文字SSを書いてください。

ヤツの何が気に入らないって、まず人を見くびって小馬鹿にするところ。それから、データを過信するくせに、データ更新はあんまりしないところ。面倒くさがりなのに、自分が興味のある事には躊躇なくダッシュするところ。不真面目で忠誠心は皆無なところ。と、ヤツも思っているであろうところ。

貴方はロボカイと駄目博士で『新しい関係なんかいらない』をお題にして140文字SSを書いてください。

直してやってくれと、首だけになったロボを暗殺者が連れてきた。ロボ探しに没頭して、世界の情勢を気にしなかった僕の落ち度だけど、何だよこの状況。勝手に家出して、勝手に無茶して。それに何でこいつと組んでるんだよ。君は僕のモノだろう?
ムカつくから、修理がてら妙なギミックを仕込んでやる。

貴方はアバ+パラで『逃がさないでね、僕のこと』をお題にして140文字SSを書いてください。

傍らで眠る女を見遣る。呼吸は深く、まるで死んでいるようだ。それにもかかわらず、私を繋ぎ止める鎖を握りしめた手のなんと力強い事か。別に逃げられない訳でも無いが、その必死さに免じて、今夜も溜息と共に目を閉じた。そっと、吐息ほどの小声で囁く。「せいぜい逃さぬようにして下さいね、私の事」

貴方はロボカイと駄目博士で『なんだって知ってた』をお題にして140文字SSを書いてください。

君の事なら何だって知ってた。製造元だもの、当然だよね。君の強いところも弱いところも把握してたし、何なら君が僕の下から逃れようとしてたのも知ってた。君の性格から考えれば当然の選択だって事も理解してた。でも、知らなかった。知りたくなかった。君が消えて気付いた、僕の、本当の気持ちを。

貴方はロボ+クロで『言い訳はバッチリさ』をお題にして140文字SSを書いてください。

せっかく創り上げたんだから。最高とは言わないとしても、傑作には違いないから。居なくなってから、不便で仕方ないから。……さびしかったから。やっと見つけた君に会いに行くんだ、言い訳はばっちりさ。いや、言い訳なんかじゃない。正当な理由だ。とにかく、君が側にいないと、僕は調子が出ないんだ。

貴方はアバ+パラで『ずるいずるい、可愛い』をお題にして140文字SSを書いてください。

まんまるなお目々とかテロンとしたお耳とか、ギザギザの歯とか。くんにゃりとした柄の部分とか、血に塗れた刃とか。全部ぜんぶ、可愛くて愛おしくてたまらないの。「……ずるい」そう口走れば、不機嫌そうに口元を歪める彼。その表情も素敵。怒った顔も可愛らしいとか、「ずる過ぎるわ…あなた」

貴方はロボクロで『新婚ごっこ』をお題にして140文字SSを書いてください。

「三ツ指ツイテオ迎エシヤガレ」そう言ったのは君なのに、その反応はどうなんだ。確かに気合を入れすぎた気もするが。和風のお出迎えを所望されたから、態々キモノを引っ張り出してきたんじゃないか。全てはコイビトである君のため。さて、亭主関白を気取る君は、これからどうすればいいか分かるよね?

貴方はロボクロで『香水』をお題にして140文字SSを書いてください。

「デ?ソノ為ダケニコノ機能ヲ?」
「そのとおりだよ」
くるりとその場で華麗にターン。いつもなら機械油のニオイがついて回るところだけど、今日は違うんだ。大好きなロボに僕から香る華やかな匂いを嗅いでもらえて、うれしいな。
「どう?」
問えば、ロボの眉間に溝ができる。
「ナンデれでぃーすナノダ」

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