100の質問(白痴ver)

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サイト名「BIANCA」 管理人「南斗あきら」さまよりお借りしました。

〈プロローグ〉
 いそいそとビデオカメラを準備する浦原さんを前に、何となくあの人の意図が読めた気がして、それが気の所為であってほしいと切に願う。
 あまりこういうことには慣れていないが、となりでソファの柔らかさにはしゃぐキルゲを見ていると今更断ることも憚られた。
 準備ができたらしい。浦原さんがあの人にはめずらしく純粋に楽しそうな声で告げた。
「それじゃ、撮りますよ〜。はい、スタート!」

1 あなたの名前を教えてください
「黒崎一護」
「きぃ……キル、ゲ……オピィー?」
「お、フルで言えたじゃねぇか。えらいな」よしよし
「んん〜♡」すりすり

2 年齢は?
「俺は18。こいつは……」じぃー
「? ぃちご?」
「分っかんねぇんだよなぁ、実年齢は。とりあえず見た目は30代前半から半ば、くらいに見えるな」

3 性別は?
「男だ」
「メス?」
「……こら。違うだろ、あんたもれっきとした男だ」

4 貴方の性格は?
「ん、困ってるやつはほっとけねぇな」
「わかんない、……せい、かくって?」
「あんたがどんなひとか、ってことだよ」
「じ、じゅうじゅん。です」
「……」

5 相手の性格は?
「……従順、従順かぁ……、すごく素直なのは確かだけどよぉ……! なんか、そう表現したくはねぇんだよなぁ!」
「い、ちご……だいじょうぶ、ですか」
「……おう、大丈夫だ。やさしいな……あんたは」

6 二人の出会いはいつ?どこで?
「何ヶ月前だっけ……。んー、まぁ虚圏で」

7 相手の第一印象は?
「……冷徹で残虐」
「れぃ……?」
「あー、あと結構おしゃべり! な!」
「う。うん……?」

8 相手のどんなところが好き?
「何事にも一生懸命なところ」
「すき? いちご? ぜんぶ!」
「……ありがとよ」

9 相手のどんなところが嫌い?
「きらい、ない! です!」
「俺もないな」

10 貴方と相手の相性はいいと思う?
「いい、と思ってる。そう思っていたい」
「んふふ、ぃちご。すきー♡」ぎゅー
「これは自惚れていいやつだよなぁ!」ぎゅー

11 相手のことを何で呼んでる?
「あんた。たまに、おまえ。あとやっぱ、キルゲ。くらいかな」
「いちご?」
「うんうん、最初の頃は『ごしゅじんさま』だったから成長したなぁ」

12 相手に何て呼ばれたい?
「今のままがいい」
「わ……ゎたし、も」

13 相手を動物に例えたら何?
「大鷲とかボルゾイとか。なんか凛々しいいきもの」
「どうぶつ? ねこ〜♡」
「図鑑で見た好きな動物言ってるな、これ」
「んーん。ねこ、ふあふあ。いち、ご、ふあふあ。いっしょです」なでなでにこー
「ッ!!」
「、だいじょぶ?」
「あ、ああ」どきどき

14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?
「また何か持ってくるよ。何がいい?」
「いちご!」
「そのイントネーションは……『俺』、か?」
「! はいっ♡」
「プレゼントは俺、っていつものことじゃねぇか」
「いちご、ほかの、いらない」

15 プレゼントをもらうとしたら何がほしい?
「いつも貰ってるよ」
「?」にこにこ
「な?」

16 相手に対して不満はある?それはどんなこと?
「不満はねぇけど不安はたくさんだな」
「いちご、ふあんって?」
「あんたは知らなくていい感情だよ。……俺のことだけ見てろ」
「うん……?」
「ぜったい護る」

17 貴方の癖って何?
「自覚あったら癖とは言わねぇんじゃねーかな?」

18 相手の癖って何?
「よく。あたま、ぽん、ぽんって、な、なでて。くれま、す」
「んーと、純粋にキス魔だな」

19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?
「ろくに食事摂ってくれねぇから心配だ……」

20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?
「無理にでも食べさせようとすると癇癪起こしてたな……。今はかろうじて苺だけは食べてくれるけど」

21 二人はどこまでの関係?
「まぁ、ヤることはヤッてるな」
「! ヤる!?」
「今はヤらねぇ。わるいが、もうちょっと待てるな?」
「んぅ……」

22 二人の初デートはどこ?
「虚圏、でいいのかこの質問は」
「う、ぅえ……えこむんど?」
「惜しい! けどもうあそこエコムンドでいい気がしてきた!」

23 その時の二人の雰囲気は?
「そりゃもう、一発触発ってやつだったぜ。敵同士だったからな」
「て、き……」
「忘れてくれ」

24 その時どこまで進んだ?
「どこにも」

25 よく行くデートスポットは?
「浦原さん特製のこの部屋でしか逢えねぇ」
「いしだくん、うらは、らさん。いちご。あそぶ!」
「んー、それはもはやデートとは言えねぇんだよなぁ。ダブルデートってわけでもねぇし。分かるか?」
「ん〜、はい!」
「この感じは分かってねぇな。……まあ、あんたが楽しいなら問題ねーか」

26 相手の誕生日。どう演出する?
「俺、あんたの情報、ほとんど知らねぇな……ま、いつもどおり過ごすだろうよ」
「せいしんせいい、つくします」
「急に流暢でビビった。……あんたもいつもどおりでいてくれ」

27 告白はどちらから?
「告白、かぁ。しいて言うならキルゲからだな。言わされてる感じだったけど」
「んー?」
「ほら、『好き』って俺に言ってくれただろ」
「はいっ。すき。すきで、す。いちご♡」すりすり
「……これは本心だと思っていよう」

28 相手のことを、どれくらい好き?
「いっぱい。いーっぱい!!」
「じゃあ俺はその倍以上」

29 では、愛してる?
「愛と呼ぶのは烏滸がましい気がする……。こいつが俺に無償の愛を向けてくれればくれるほど……」

30 言われると弱い相手の一言は?
「……ごめんなさい、かな」
「ん。ど、どうして?」
「あんた、何もわるくねぇのに謝るだろ」

31 相手に浮気の疑惑が! どうする?
「こいつに限っては有り得ねぇからなぁ」
「うわき、って?」
「んと、たとえばあんたが、俺以外といちゃつく。とかか?」
「ッ!!? ない!! いちご、だけ!」

32 浮気を許せる?
「浦原さんの触診を浮気と捉えるかどうか……だな!」
浦「アタシにそのケはないッスよー」
「でもくすぐり合いっこしてたりするじゃねぇか」
浦「子どもとじゃれてるのを浮気って……黒崎サン、やっぱり嫉妬深いッス」
「?、ぅ?」あたふた
「ごめんな、あんたを疑うようなことしちまって。……でもやっぱ浦原さんについては他意がある気がしてならねぇぜ」

33 相手がデートに1時間遅れた! どうする?
「まぁ、約束の時間とかないしなぁ」

34 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?
「瞳とか髪とかいろいろあるが……手、かな」
「て! いっぱい、なでなで!」
「そうだな。撫で撫で好きだよな」なでなで
「〜ッ♡! はぃ♡」

35 相手の色っぽい仕種ってどんなの?
「? いろ?、っぽぃ?」
「あー……。これはあんたは答えなくて大丈夫だ。んーと。今は慣れたけど、俺のシャツ一枚でうろうろされるのは……なんか……いい、よな」
浦「彼シャツ、と呼ぶそうッスよー」ぼそり
「か、れしゃ……つ」ぽつり
浦「キルゲさん、お着替えしましょうか。ほーら、黒崎サンのシャツッスよぉ〜。いい匂いッスよ〜」
「こらこら、引き寄せられるなっての。本物がこっちに居るんだからよ」肩を抱きながら

36 二人でいてドキっとするのはどんな時?
「こう、何気なく無邪気に遊んでたこいつが、たまーにさ、見せる冷静?っていうか、スンッと澄ました顔をした時。あぁ美人だなって思うと同時に、出逢った日のこと思い出していろいろドキッとする。あんたは?」
「し、しろく。じちゅぅ?」
「四六時中? そうだったのか……あと勉強の成果が出て、いま純粋に嬉しいぞ俺」

37 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?
「赤ん坊が嘘をつけるか?」
浦「(そういう認識だったんスねぇ)」
「俺は……こいつに嘘ついてばっかりだ」頭を抱える
「いちご、あた、ま。いたいいたい?」ぎゅー
「ん。……平気だ(また嘘ついちまった……)」ぎゅー

38 何をしている時が一番幸せ?
「寝る前にこいつと何気ない会話してる時、あー、ずっとこうしていたい。って思う」
「しあわ、せ……いちご、いっしょのとき」

39 ケンカをしたことがある?
「たまにこいつがすねる。たまにっていうか、よくすねてるな」

40 どんなケンカをするの?
「ケンカにはならねぇな。すねておいて先に泣きながら謝ってくることがほとんどだ。別に俺は怒ったりはしないんだがな」
「〜〜♪」空中を見上げながら
「あ、飽きてきちまったみたいだ。おーい、戻ってこい。これ終わったら好きなことたっくさんやろうぜ」
「はぁい♡」

41 どうやって仲直りするの?
「あ、さっき答えちまったな」

42 生まれ変わっても恋人になりたい?
「こいつらに生まれ変わりという概念があるなら。三獣神に無理矢理引き合わされる、とかじゃない、もっとちゃんとした出逢いをしてみたい」
「であい……だめ、だった? わ、たし、いちごにあえ、て。うれしかったぁ」
「あぁ、俺も。いろいろ驚いたが、嬉しかったぜ」ぐすっ

43 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?
「常に!」キリッ
「つねに!」キリリッ

44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?
「愛し愛されしまくりの俺たちにそんな瞬間は無ぇ」

45 貴方の愛の表現方法はどんなの?
「感極まると、ぎゅーーーーってしちまう」
「ぎゅー、する?」
「おう」ぎゅー
「ぅ〜♡」ぎゅー

46 もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?
「おまえを殺して俺もすぐに後を追うよ」
「いちごは。いき、て」
「ッ!!」

47 二人の間に隠し事はある?
「あるけど、気づいてそうなんだよなぁ」
「?♡」小首傾げる

48 貴方のコンプレックスは何?
「じょうず、に。しゃべれない……」
「んなことねぇよ。こうして意思疎通できてるし、最初の頃よりはだいぶ上手くなったと思うぜ」

49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?
「知ってるやつはごく一部、だと思う」

50 二人の愛は永遠だと思う?
「こいつの魂が諦めたとしても、俺はこいつを護り続ける」
「あい、は、ふめつ。わたし、きえても」
「そ、そんな風に言うなって……!頼むから!」

〈小休憩〉
 威勢のいい「カット!」の声がかかり、少しほっとする。休憩らしいので、予め用意されていたコーヒーに口をつければ、となりで苺ミルクを飲むキルゲと目が合った。
 「疲れたか?」と訊ねれば「たのしい、ですっ」という元気な答えが返ってくる。それなら良いか、とぬるいコーヒーを啜っていると、休憩の終わりが告げられた。
 やけに張り切っている浦原さんに問いかける。すると「この次からはR18ッスよぉ♪」とノリノリな返答があって「ちょっ、待っ……!!」と思わず声を上げた。が間に合わず、無情にも開始の声がかかった。
「ぜぇんぶ赤裸々に語っちゃってください。では、スタート!」

51 貴方は受け? 攻め?
「攻めって男役ってことだよな? じゃあ俺は攻め。そんでこいつは受け?ってやつだな」

52 どうしてそう決まったの?
「再会した時には既にこいつは散々受けやらされてた」

53 その状態に満足してる?
「まあ、してるといえばしてるかな。あんたは?」
「もっと、がんば、り、ます」
「……いいんだよ、あんたはそのままで」

54 初エッチはどこで?
「この部屋で」

55 その時の感想を・・・・
「なんか、どうしようもなく泣けた」
「ごめんなさい、でし、た……」しょぼん
「あんたのせいじゃねぇって。むしろあんなになるまであんたに気づけなかった、助けられなかった自分が悔しかったんだ」

56 その時、相手はどんな様子でした?
「一生懸命だった」
「なみだ、ぽろぽろ」

57 初夜の朝、最初の言葉は?
「『よう。眠れたか? よくがんばったな』」

58 エッチは週に何回くらいする?
「毎日……は無理だから、2、3日に一回くらいのペースかな。再会したての頃はほぼ毎日だったけど」

59 理想は週に何回?
「キルゲ的には毎日なんじゃないかな。俺も学校とかあるからなぁ」

60 どんなエッチなの?
「どんな、って言われても……ふつう」
「えっち、しあわせ」
「……そう思ってくれてるなら俺もしあわせだよ」

61 自分が一番感じるのはどこ?
「ま、まあ、男なら誰でもってトコかな」
「おなか、の、お。おく。しんじゃう」
「腹上死はやめてくれよ……まじで」

62 相手が一番感じているのはどこ?
「さっきこいつが言った、お腹の奥って言うのはあれだよな。なんだっけ、えー」
浦「結腸」ぼそり
「そう、結腸だ。最初は滅茶苦茶驚いたぜ。もうないと思ってた更に奥に届いちまったんだから。……俺に再会する前にそこまで無理矢理暴かれてたと思うと暗い気持ちになるけどな」
「いちご、なでなで。……げんきなっ、た?」
「……おう、俺はいつも元気だろ?」

63 エッチの時の相手を一言で言うと?
「紛れもない天使。最中に限らずいつもだが」
「やさしぃ、か、っこいい。かっこいいっ!」
「こら、一言じゃなくなってるぜ」てれてれ

64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?
「こいつとするまでは、どちらかといえば好き?くらいだった」
浦「童貞サン、でしたもんね」
「う。まぁ、否定はしねぇよ。あんたはどうだ?」
「むか、しは……こわかっ。た」
「わるい、いやな事思い出させちまった……」
「いま、いちごと、するのすき」
「そっか……」

65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?
「ふつうにベッドで」

66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)
「おふろ!」
「あぁー……終わった後にふたりで風呂入ったりするんだけどよ。こう、中に出しちまった俺のを掻き出すときに、な」
「いちご、の。ゆび、きもちぃー♡ でも、たりなぃです」
「うーん、叶えてやるべきか……? でもとめどなくなりそうなんだよなぁ」

67 シャワーはエッチの前? 後?
「ときと場合による。まあ、どちらかには必ず浴びるようにしてるかな」

68 エッチの時の二人の約束ってある?
「当たり前のことだが、こいつを物扱いしない」

69 相手以外とエッチしたことはある?
「俺は無かったけど……こいつは、な」

70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?
「? よ、く。わかんない。どういう、いみ。ですか?」
浦「キルゲさん、アタシがアナタとえっちしたい、って言ったらどうします?」
「ごめんな、さい、する」
浦「じゃあ、アナタは反対派ッスね」
「ぅんん?」
「相変わらず言葉が足りねぇよ浦原さん。でも、そうだな、俺も反対だな」

71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?
浦「強姦魔には魂魄ごと消滅していただきます」
「ずっと思ってたんだが、浦原さん出張り過ぎだろ」
浦「黒崎サンは『お優しい』ッスからねぇ……よごれ役はアタシが」
「いやそういうことじゃなくて」

72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?
「はずかしい、ない!」
「俺は、どっちも照れる。……以前のあんたなら、そもそも性的な接触自体徹底的に避けてたのかもな……そんな気がする」
「い、ぜんの?」
「わるいな、突然。忘れてくれ」

73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?
「どうもしねぇよ。そういうやつはダチに居ねぇし。俺にはこいつが居るし」
「♡!」

74 自分はエッチが巧いと思う?
「もっと、もっと。じょうずに、なりま、す」
「もう十分だから、ほかの遊びとか勉強をがんばってくれ」
「いちごは、じょうず!♡ とっても♡」うっとり
「て、照れるじゃねぇか」てれてれ

75 相手はエッチが巧い?
「巧すぎてビビるときがある。そう躾けたって三獣神のやつらが自慢してたな」

76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?
「好きって言われまくってる。可愛いやつだよ」
「あいし、てる。ってときどき。いってくれるの、すごくうれし、ぃ♡」

77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?
「わた、しのなかに、だしてくれるとき。……かっこいい、し、かわいーですっ♡」
「……それであんなに慈愛に満ちた表情すんのか」

78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?
「もう、や。です」
「俺も、いやだな」

79 SMとかに興味はある?
「無い。これ以上こいつを追い詰めたくねぇし」
「ぃちごに、なら。なに、されてもいい」
「じゃあ、いつもどおり甘やかしまくる」なでなで
「え、えへへ♡」

80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?
「いよいよか……、と思う」
「おしたお、す」
「ふはっ、ずっとそうやって元気でいてくれ。それだけでも満足だぜ」

81 強姦をどう思いますか?
「最低だろ」

82 エッチでツライのは何?
「こいつの体力の衰えを感じるとき。それでも無理して俺に『奉仕』しようとするのを目の当たりにしたとき」

83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?
「再会したときが一番スリリングだったな。あ、質問からズレちまった。ここでしかしないからスリリングだと思ったことは無いな」

84 受けの側からエッチに誘ったことはある?
「大体いつもこいつからだ。な?」
「いちご、おべんきょう、とか。ばっかり」
「あんたの為っていう俺のエゴだな」

85 その時の攻めの反応は?
「もちろん応じるぜ。ほぼその為だけにここ来てるわけだしな」

86 攻めが強姦したことはある?
「無い。……よな?」
「ごーかん、?」

87 その時の受けの反応は?
「分かんねぇ、けど、たぶん受け入れちまうんだろうな。俺が相手だと」

88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?
「常識をぶっ壊されたから特に無ぇ」

89 相手は理想にかなってる?
「今となっては」

90 エッチに小道具を使う?
浦「お安くしときますよ〜」
「今まで通り必要最低限でいいよ」
浦「うーん、残念ッス」

91 貴方の「はじめて」は何歳の時?
「18」
「わかんなぃ」

92 それは今の相手?
「そうだ」
「ちが、う。いろんな、ひとたち。いっぱいいた」
「……」ぎゅー
「んん♡?」ぎゅー

93 どこにキスされるのが一番好き?
「ぜんぶ!♡」
「……ごくたまに手の甲にしてくれるんだよ。かつての所作、表情そのままに。次の瞬間には子どもに戻るんだけどな」

94 どこにキスするのが一番好き?
「額、かな。くすぐったそうに竦むのが可愛い」
「ぜんぶ!」
「あんたそればっかりじゃねぇか〜」おでこにちゅっ
「きゃぁ♡ えへへへ〜♡♡」

95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?
「中に出すとき。こいつの体への負担考えたら外に出さないとって思うんだけども」
「なか、きゅぅってする。と、いちご。きもちよ、さそう?」
「中に出さねぇように努力するから、あんまりきゅうきゅうしてくれなくても……」
「だぁめ、ですよう♡♡」

96 エッチの時、何を考えてる?
「こいつのこと」
「いちご♡いちご♡って」

97 一晩に何回くらいやる?
「今は3回くらい、か?」
「もっ、と、したぃです」
「じゃあもっとちゃんと食べて元気になろうな」
「むぅ……」ぷい
「こら」苦笑

98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?
「お互いに脱がし合う。ベルトやらは予め外しておく。そうすればこいつも俺の服を脱がしやすいだろ?」
浦「全部脱いで臨んでは?」
「なんか脱がすの楽しみにしてるらしくて……」
「いちご、が、たのしそうだ、から。まね、してます」
「そ、そうだったのか。気づかなかった……!」

99 貴方にとってエッチとは?
「最初の頃はこいつの自傷を止めさせるために発散させてたな。でも今は『充電』だな。俺が頑張るための」
「いちごに、おぼえてもら、うため。ずっとずっと、ずーっと……!」
「……あんたを忘れる日は俺が死んでも来ないだろうよ」

100 相手に一言どうぞ
「ずっと、一緒にいような」
「……はぃっ! だいすき、いちご」

〈エピローグ〉
「はぁい、カットー!」
 やっとか。ぐったりと、ソファに身を投げ出す。となりに腰掛けていたキルゲが俺に凭れて、こめかみを俺の肩にぐりぐりして甘えてくるので、その以前より華奢さに拍車がかかった身体を引き寄せた。片付けをしている浦原さんがヒューヒュー!とか言ってるが華麗にスルーだ。ていうか囃し立て方、古いな。
「ではでは、アタシはこの辺で〜」
 そう言ってから瞬歩で近づいてきた浦原さんにキルゲとふたりでぎょっとする。あの人は口元を扇子で隠して俺の方に寄るとこそりと呟いた。「た~っぷり愛してあげてください」
 言われなくてもそのつもりだと小声で答えれば、満足げに頷かれる。
「キルゲさん、いっぱいいっぱい甘えちゃってくださいね」という台詞にはキルゲが元気よくお返事している。
 編集した映像をまた見せに来ると約束して浦原さんは扉の向こうへと消えた。さて、と。
「我慢させてわるかったな。ヤるか……と、その前に昼寝したほうがよさそうだな」
 眠い目をこしこしとこする手をやんわり止めながら言うと、キルゲがぐずったような声を上げる。
 なにも抱くだけが愛情表現ではないというのは、ありがちな言葉だが間違いではない。と思う。
 キルゲを起こさないようそっと身動いで、抱き上げる。ベッドへと向かう足取りは重く軽く、視線は今だけを見つめていようと必死だった。

〈終わり〉

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